【夢日記】2020/04/28

【1】

ある国では、成人を迎えた王子もしくは王女は独りで城を出て新しい土地で国をつくる習わしがあった。成人を祝うパーティで国王と女王から独り立ちに必要な金銀を含む贈り物を受け取るのだが、その国王がいわゆる暴君で王女は独り立ちをせずにこの国を父親から取り上げて自分が代わりに統治したいと思っていた。

問題はどうやって古来からの慣習に逆らって国を得るかだった。


彼女は国民から好かれてはいなかった。それも父親が新聞屋を買収し「国民から重い税を徴収せざるを得ない理由は王女が城の中で贅沢の限りを尽くしているからだ」というでたらめを国中にばら撒いていたからだった。そのため国民たちは彼女に早く出ていってほしいと常日頃から考えていた。


反対に城の中の使用人たちは皆王女に優しかった。特に動物の飼育を担当する巨人の血が混じった男(ハグリッドみたいだけど頭は坊主だった)は常に王女の味方だった。王女が独り立ちをする際に国を出る意思のある使用人や国民はついていくことができるのだが、ハグリッドは常日頃から新しい国できっと王女の役に立つのだと張り切っていた。


成人パーティの当日城は開かれ大広間に巨大な机とご馳走が並び、国民たちも参加しての大騒ぎになる予定だった。しかし参加者は城の者以外におらず、ふらっと誰かが来たかと思いきや王女に「さっさと出て行け人でなし」という類の暴言を吐きかけたり、机に並ぶ料理をせっかくきれいに着飾った彼女に向かって投げつけて帰るのだった。父も母もそれを見ながら止めもしなかった。腹違いの妹たちは母親の影に隠れてクスクスと笑っていた。王女はこのまま出ていくしかないのか、と思った。

ほとんど手のついていない料理が下げられ、いよいよ両親から贈り物を受け取って国を出ていく瞬間がやってきた。

しかし母親からは「あなたに渡せるものは何一つない。この国は貧しいの」と言われた。父親はいつのまにか祝いの席そのものから居なくなっていた。無一文で国を出なければならない。想像できなかったわけではないが、かなりショックだった。

気がつくとハグリッドもいない。王女は心の底から傷ついた。予めまとめておいた小さめのカバンを手に持ち、料理で汚れた服を着替えてフラフラと街を出た。

街の人が見ても彼女が王族とは気付かないほど、質素な旅が始まった。


一方そのころハグリッドはドラゴンに乗って国王を追いかけていた。王女に渡るはずだった金品を国王が奪って隠しに行くところを目撃したからだった。国王は悪魔の能力を持っており、体から翼をはやして空を自由に飛び回ることができた。

「それは王女様のものだ!」ハグリッドは吠えながら懸命に追いかけた。ドラゴンの炎が王の体をかすめ、その拍子に重い荷物を取り落とした。ドラゴンはその下に回り込み荷物を掴んだ。

「まだ国を出てないといいが」そう思いながら急いで引き返した。しかしタイミングの悪いことに王女は金銀が入った荷物を持ってドラゴンに乗るハグリッドだけを目撃してしまった。王女は悲しみに暮れながら、行くあてもなくとぼとぼと道を歩いた。

 

【2】
高校の頃の仲が良かった女友だちRが、同じく仲の良かった男友達Sとオンライン飲み会をしていて、仲間に入れてもらった。でも私はお酒が飲めないから、すでに出来上がってる2人を眺めていた。

 

 

【睡眠時間】6時間13分

 

 

【感想】

1

いつもは登場人物の誰かになって夢をみらのだけど、今回は完全な三人称視点だった。

国王はワンピースに出てくるゲッコーモリアっぽい見た目をしてた。

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王女とハグリッドのすれ違いが悲しすぎた。

 

2

夢の中まで禁酒なんてかわいそうな私。