【夢日記】2020/09/08

私はどこかの男子高校生だった。

学校のカースト最強ポジションにお嬢様グループがいて、そのうちの一人は親が学校の理事長で先生からも怖がられていた。


目玉に三角の象形文字が刻まれた美術の先生がいて、彼はその目の力を使うと真実が見えるのだと言っていた。

誰が流したのかは知らないが彼はゲイであると言う噂が流れていて色々な人から変人扱いされていた。先生は「他人からの評価は大した問題じゃない」と意に介しておらず、私はそこが気に入っていた。


バザーの日、お嬢様グループの近くを通りかかると桃のいい香りがした。例の理事長の娘が祖母の土地で取れた桃を出品していた。

「お婆様はより美味しく大ぶりの実を作るために間引きを欠かさないの」と話す声が聞こえた。

「果物だけじゃなく人間にも同じことが言えるでしょうね」と、別の声がした。私の方を見て言っているのがわかった。


彼女たちの店の裏手に桃の木があり、なんでも祖母の林からわざわざ一本運んだのだそうだ。その桃の木にの側老婆の集団がやってきて、その孫と思しき子供たちが枝に登り始めた。枝は子供の体重を支えきれず折れてしまった。

折れた枝は老婆たちの上に落ち、現場は騒然となった。

私は急いで下敷きになった人を助けようとした。

お嬢様グループの誰かが「まあなんてこと」と叫んだ。

幸い怪我人は出なかったが、桃の木の損傷が激しくかなりの実が地面に落ちてしまった。

老婆たちはその木が誰のものかも知らないままその場を去った。

人がいなくなってから、例の彼女が桃の木に触れながら静かに泣いていた。

彼女がいなくなってから私は懐から杖を出し、木を全て元どおりに直す魔法をかけた。

落ちている木の破片にはたっぷり樹液がついていて、カブトムシのメスが食事をしていた。


深夜、二人の人影が歩いているのが窓から見えた。よく見ると一人はあの彼女だった。

私は友人を叩き起こして後をつけた。二人は中庭を抜け保管庫のある塔に向かっているようだった。

身を隠しながらついていくと、他にも人がいることに気づいた。

やりとりを聞いているうちに学校に保管されているあるものを盗みに入る相談であることを知った。

私は何も考えず勢いよく飛び出した。

「こんな時間になにしているの。罰則を与えますよ」女性教師が言った。

私は彼女に悪いことをして欲しくなくて、引き止めようと思っただけだった。

「彼女の後をつけたんです」素直に白状した。

「彼は嘘をついていない」そう言ったのは美術の先生だった。この場に彼がいることが信じられなかった。

「なぜ?あんたみたいな奴が何の用?」そう聞いたのはもう一人の女子生徒だった。

「好きな人が悪いことをするのを止めたかった」彼女の目を見ながら言った。

美術の先生が立ちはだかって「彼女の意思を尊重するなら身を引くべきだ。君の気持ちはただの押し付けだよ」と言った。私はとても悲しかった。

「誰しも人を愛する権利がある。僕は彼女に指一本触れていないしこれからもこの距離を保つつもりだ。でも犯罪に手を染めるのを止めることと、僕が彼女を好きなことは別問題だ。彼女を傷つけるとしても彼女へのこの気持ち自体は僕にはコントロールできない。先生だってご存知のはず」

先生とはもう友達に戻れない。私はそう思った。

 

 

【睡眠時間】4:41-12:18(7h37min)

 

 

【メモ】

昨晩はいくるんの友人が遊びに来てくれて、明け方まで起きていた。英語禁止ボブ辞典……カタカナ語を言うたびにショットグラスでお酒を飲まなければいけないとかいう頭の悪いルールでゲームして遊んだ。

私は薬との飲み合わせが悪いのでカルピスの原液を一気飲みした。虫歯になりそうだった。