【夢日記】2020/12/10
男二人女一人の幼なじみ3人組で仲が良く、そのうちの真面目で嫉妬深い方と夫婦仲になった女の夢を見た。
もう一人の男の子は他人のはずなのに夫と瓜二つで、違うところといえば髪の色と瞳の色くらいだった。
彼はそのヴィジュアルの良さでモデルになり、ミステリアスな雰囲気が一部の女性から人気だった。
夫となった男は自分の妻が働きに出ることを許さず、ずっと家の中に閉じ込めようとした。妻はひたすら居心地のいい家を作ろうと努力したが、一日中誰とも話せず自分の存在意義がなくなっていくのを感じた。
ある時買い物帰りにふらっと公園に立ち寄った。ベンチのペンキは禿げ、生垣も伸び放題で誰にも管理されている様子がなかった。そして蓮の葉が浮いた池の真ん中に、白い髪の人影を見つけた。買い物袋を放り出して池に飛び込むと、それは幼なじみだった。
「静かなところにいたかったんだ」と彼は言い「せっかくの綺麗な服を台無しにさせてごめんね」と続けた。
妻は幼なじみの服を洗濯するからと自宅に招き、ついでにシャワーを貸した。
夫の趣味で浴室はガラス張りだったため、洗面所で汚れた服を洗うあいだ幼馴染の裸が視界の端にチラつくのが恥ずかしかった。
浴室の扉が開いたと思うと「いっしょに入ろうよ」と誘われた。
「わたしはいいよ」と断るも「そのままじゃ風邪ひいちゃうよ。背中流してあげるからおいで」と浴室に引っ張り込まれた。
恥ずかしさで後ろを向いていると、水で重たくなった洋服を脱がされた。
「昔は3人でよくお風呂に入ってたよね」と彼は無邪気に笑う。
「今と昔は違うよ」と絞り出すように言うと「それもそうだね」と寂しそうな声が聞こえた。
シャワーの音が響く中、泡立てたボディーソープで優しく体を洗われた。泡越しにゴツゴツした指を感じてそれがたまらなかった。
「俺と一緒にいてくれると思ったのにな。まさか結婚しちゃうなんて」と後ろから声が聞こえた。
え、と振り向くと色素の薄い瞳と目があった。シャワーのせいで、泣いているように見えた。
その日から幼なじみとこっそり会うようになった。決して肉体関係はない、一週間に一度公園の池に二人で浮かんだあと一緒にシャワーを浴びるだけだった。
幼なじみと会ったことを夫に話すと、せっかく用意した夕飯にほとんど手をつけずに書斎にこもってしまった。
悪いことをしている気持ちでいながらも「これは浮気じゃないよ」という幼なじみの言葉に流されて会っていた。
ある日、夫が仕事を休んで「デートをしよう」と誘ってきたので身支度をして出かけることにした。男女が外で手を繋いだり腕を絡めるのは品がないからという理由で夫はただ隣を歩くことしか許さなかった。
そして一日中歩き回ったあと例の公園にやってきた。
「ここであいつと会っているだろう」と夫が言った。言葉に詰まったが、否定する気になれなかった。妻は自分が冷静でいることに驚いた。そして「会っているだけです」と一言だけ発した。
夫の表情からは何も読み取れなかった。
すると後ろから「やあ久しぶり」と幼馴染の声がした。
何かの撮影のあとなのか、端正な顔に化粧が施されていた。
「それ以上近づくな」と夫が言った。幼なじみは両手を上げながら一歩踏み出そうとした足を止めた。
「俺のものにちょっかい出すな」と夫は吠えた。「彼女はものじゃないよ」幼なじみの声は静かだった。
「お前はどうなんだ」夫が妻に詰め寄った。「俺を選んだから俺との結婚を承諾したんだろう。お前は妻としての勤めを果たさなければならない。俺は夫としての勤めを果たしているのになんだこの仕打ちは」
「私たちは何もしていません。ただの古い友人です」妻はそう返した。心の底からそう思っていた。
「いいや、そんなことはないはずだ。こいつとはもう会うんじゃない」夫にはどんな言葉も届かない様子だった。
妻はゆっくりと歩き出し、幼なじみの手を取って握った。
【睡眠時間】1:06-8:49(7h43min)
【メモ】
夫も幼なじみもめっちゃイケメンだった。何この少女漫画。